サンタ マリア イン トラステヴェレ寺院 : Basilique Sainte-Marie-du-Trastevere

28 juin 2020

サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ寺院


Piazza di Santa Maria in Trastevere, 00153 Rome.
IIIe siècle : première construction.
340 : reconstruction.
772-795 : restauration et ajout des nefs latérales.
IXe siècle : modification et ajout du chancel et du ciborium, etc.
1140-1143 : reconstruction et ajout de décoration mosaïque etc. : style roman
1702 : restauration et modification du portique de la façade par Carlo Fontana.

サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ広場、ローマ
3世紀:最初の建造
340年:再建
772-795年:修繕と、側廊の増築
9世紀:内陣仕切り、祭壇の天蓋の建設
1140-1143年:再建、モザイク壁画の追加:ロマネスク様式
1702年:修繕と教会正面入口部分の改築:カルロ・フォンターナ

サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ寺院

3世紀初め頃からあった、キリスト者のための施設が起源のとても古い教会。340年にローマ教皇ユリウス1世が再建を命じ、その後度重なる増改築が行われ、1140-1143年にインノケンティウスがさらに再建を指示し、大体いまの形になったという歴史を経た建物です。

列柱と屋根付きの玄関口は1702年に、カルロ・フォンターナによって改築・整備されました。

外壁のモザイクは13世紀造。聖母子像と、彼らを取り囲む10人の女性。女性たちが持つランプは純潔の象徴とのこと。

屋根付き玄関部分の壁面は石棺のパーツで埋め尽くされており、圧巻。これらの石棺は3世紀のものだそうです。キリスト教の教会はよく書物との類似関係で捉えられることが多いのですが、この壁を見ていると建物が名実ともにテキストの集積になっているんだなと思います。

コスマテスク様式

中に一歩足を踏み入れると、天井の見事さに圧倒されます。そして目を下に転じると今度は床の模様にもこころ打たれる。格天井はドメニキーノの作品で、床の装飾は、12~13世紀に活躍した大理石床紋様の職人集団、コスマーティによる作品。こういう大理石床紋様は、彼らの名前からコスマテスク様式と呼ばれています。

身廊と側廊を隔てるイオニア式の列柱も素晴らしい。これらの柱はカラカラ帝の浴場の遺跡から運んできたそうです。リサイクル?

各礼拝室につながる側廊。側廊の原型は8世紀にさかのぼります。

後陣上部を飾るモザイクの素晴らしさは、言葉による表現が思いつかないレベル。ローマを訪れる機会があったらぜひ、見学するべきだと思います。1日中眺めていられそう。

パイプオルガンも豪奢。

モザイク壁画だけでなく、天井のフレスコ画もとてつもない。これはアルテンプス礼拝室の天井を飾る作品で、マニエリスムの画家、パスクワーレ・カーティによるもの。

おおむねロマネスク様式の特徴が目につく建築ですがバロック的要素も見受けられ、これもまた見事。ほんとうに見どころの多い教会でした。

Références

Photos prises en mai 2016.
2016年5月撮影

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