妻沼聖天山 : Menuma Shōdenzan

27 déc. 2023

Menuma Shōdenzan 妻沼聖天山


1511, Menuma, Kumagaya-shi, Saitama-ken, Japon.
1179:fondation de Shōdenzan.
1659:construction de Niō-mon.
1670:destruction de Shōdendō par l’incendie.
1734-1779:reconstruction de Shōdendō.
1761:construction de clocher.
1847-1851 年:construction de Kisō-mon.
1891: destruction de Niō-mon par le typhon.
1894:reconstruction de Niō-mon.
2003-2010 : restauration massive de Shōdenzan entier.

埼玉県熊谷市妻沼1511
1179年:聖天山の開山
1659年:仁王門建立
1670年:火災による聖天堂の消失
1734-1779年:聖天堂再建
1761年:鐘楼建立
1847-1851 年:貴惣門建立
1891年:暴風雨による仁王門の倒壊
1894年:仁王門建立
2003-2010年:大規模な全体修復

埼玉県北部、熊谷市の妻沼にある仏教寺院。この地を拠点とした武将の斎藤別当実盛公が、守り本尊の大聖歓喜天を奉る宮を建てたことに由来するお寺です。宗派は高野山真言宗。

Kisō-mon 貴惣門

敷地の東側にある見事な貴惣門から、境内に入ります。

2段構えのダイナミックな庇もさることながら、この門の最大の特徴は妻側の破風が3つあることなのですが、わたくしはうっかりしてその姿を撮り忘れてしまっていました。なんという失態。この珍しい3連破風の画像は検索するとたくさん出てくるのでそちらをご参照ください(投げやり)。

職人たちの超絶技巧ともいうべき、精巧な彫刻。

Niō-mon 仁王門

本殿前で参拝者を迎えるのは仁王門。重厚な色合いと佇まいなのですが、手前の案内解説板のけばけばしい色彩が不調和になっているのがちょっと残念。

歓喜天(かんぎてん)を祀る御本殿。歓喜天は仏教の守護神のひとつで、像の頭と人型の身体を持つ神様で、ヒンドゥー教ではガネーシャに当たる存在であるそうです。別名は「聖天」(しょうでん)様とも。

カラフルな彫刻の装飾は、上州の彫刻師で日光東照宮の修復にも参与した石原吟八郎の手によるものとされています。たしかに日光東照宮を彷彿とさせるところがある、ということで妻沼聖天山は「埼玉日光」とも呼ばれているそうです。

本殿の南側にあるのが、弘法大師を奉る大子堂。1995年建立ということで、割と新しい建築です。

本殿北側にあるのが、鐘楼。こちらは1761年造。

本殿は奥殿、中殿、拝殿の3棟から構成される、権現造になっています。権現造って普通は神社に用いられる建築配置なので、お寺では珍しい気がします。ともかく、その奥殿の装飾が圧巻なのです。なおこの奥殿の拝観から、有料(700円。2023年現在。)となります。

遠目からでももうすでに、とてつもない装飾オーラが感じられます。

Kangi-in Oku-dono 歓喜院奥殿

これはすごい。

とにかくもう、その圧倒的な色彩、彫刻に言葉を失います。

今ある建物は1760年に完成し、その後経年による損傷が進んでいたのですが、2000年代の大規模修繕により今のような極彩色を取り戻しました。

トラックをきらびやかに飾り立てる「デコトラ」の起源を、ここに見出したくなるような派手さ加減。

「埼玉日光」と呼ばれている通り、よく見るとお猿さんもいます。

18世紀中期以降、寺社建築の装飾、彩色技術が向上するさなかにあってこのような装飾の横溢になったそうなのですが、それだけでは何か説明のつかないような途方もないエネルギーを感じました。ちなみに、彫刻の題材の多くは中国の故事に由来するものだそうです。

Références

Photos prises en février 2016.
2016年2月撮影