ネルソン マンデラ歩道橋 : Passerelle Nelson-Mandela

13 janv. 2024

Passerelle Nelson-Mandela ネルソン・マンデラ歩道橋


Chemin de Contre Halage et rue Claude Monet, 69150 Décines-Charpieu, France.
2011-2013 : Lavigne & Chéron Architectes (Thomas Lavigne + Christophe Chéron).

コントル・アラージュ道およびクロード・モネ道、デシヌ=シャルピユー、フランス
2011-2013年:ラヴィーニュ&シェロン建築事務所(トマ・ラヴィーニュ+クリストフ・シェロン)

Passerelle Nelson-Mandela ネルソン・マンデラ歩道橋

リヨンの市街中心部からおおよそ10kmほど東方の、ジョナージュ運河にかかる人道橋。リヨン・サン=テグジュペリ空港あるいは同空港のTGV(高速鉄道)駅からリヨン市街に向かう路面電車で、途中下車すれば行けるところにあります(やや歩きますが)。

本ブログのカテゴリーの都合上「リヨン」タグに分類していますが、ネルソン・マンデラ歩道橋があるのは実際にはリヨンの隣の隣の隣町、デシヌ・シャルピユーという自治体です。路面電車での最寄り駅も、「デシヌ中央(Décines centre)駅」となります。

橋を設計したのは、ボルドーの昇降式可動橋、ジャック=シャバン=デルマス橋やリスボンのヴァスコ・ダ・ガマ橋などを設計したラヴィーニュ&シェロン建築事務所。事務所創業者のひとりシャルル・ラヴィーニュは2005年に死去しており、現在は息子さんのトマが設計業務を引き継いでいます。ところで、ケーブルをつなぎ留める部材が丸みを帯びてかわいい。

ネルソン・マンデラ歩道橋の西隣には車両通行用の橋、デシヌ橋がかかっています。こちらもすてきな橋。完成は1896年とのことなので、かなり歴史ある橋です。

構造や姿かたち、造られた年代などまったく異なる橋が隣り合ってかかっていて、たのしい光景です。

橋の長さはおよそ140mとのこと。吊り橋ならではの、優美で大らかな姿となっています。

橋の下側もすっきりとまとめられています。

支承部。

橋の幅は4m。ちなみに円い看板の下に書かれている文言は、「飛び込み禁止」。

主塔から延びるケーブルの曲線美といったら。

ケーブルをつなぐ部材がやっぱりかわいい。

ケーブルには照明装置も内蔵されています。

橋の上からの眺め。ゆるやかに湾曲する桁を、斜めになった主塔が吊るすなんて、おしゃれだなあと思います。

ケーブルを一手に引き受け、がんばる主塔。

Références

Photos prises en octobre 2018.
2018年10月撮影