サン=ニコラの家 : Maison Saint-Nicolas

16 déc. 2024

Maison Saint-Nicolas サン=ニコラの家


Grand béguinage 59, 3000, Louvain (Leuven), Belgique.
1664 : construction : style Renaissance et Baroque.
1973 : destruction.
1983 : reconstruction à l’endroit actuel.

ベギン会大修道院59番地、ルーヴァン(ルーヴェン)、ベルギー
1664年:建造:ルネサンス様式、バロック様式
1973年:解体
1983年:現在地に移築再建

ルーヴァン市街地南部、ベギン会大修道院敷地内にある建築。素朴なたたずまいの建物が周囲に多いなか、この家は装飾がやたら凝っていて気になったので写真に収めたのでした。あとで調べてみて、この建物はもともと別の場所に建っていたものを移築再建したものだったと分かって納得しました。

フランドル地方に特徴的な、段々になった妻屋根が建物側面に付いているのがおもしろいです。なお、この家屋の名の由来となった聖ニコラは、屋根の上の彫像として鎮座しております。どうしてこの建物に聖ニコラが祀られているのかは、わたくしのざっと調べた感じでは残念ながら不明。

軒下には、中世の建物によく見られる職人たちの悪ふざけ的(?)おもしろ彫像が、持ち送りとして取り付けられています。

壁面にはこの建物の来歴が記されていました。この記述と下記参照リンクからの情報によれば、カトリック系農協団体がルーヴェン・カトリック大学に寄贈する形で、1983年この地への移築再建がなされたようです。

ルーヴァン、ベギン会大修道院

サン=ニコラの家が位置するベギン会大修道院の敷地は、まるで時間の流れが止まったかのように昔のままの風景が残る、非常にすてきな界隈でした。なので街並みを写真にて少し紹介。

ルーヴァン、ベギン会大修道院

散策しているうち、我知らず瞑想的な気分になりました。ちなみにベギン会というのは半聖半俗の女性信徒たちが集団的生を送った互恵的組織で、ルーヴァンにおけるその敷地は「修道院」と称されていますが実際には、上の写真をご覧になってもお分かりのとおり、一定数の人々が集まって生活できる小集落のような格好となっております。

Références

Photos prises en juillet 2017.
2017年7月撮影