Museumplein 6, 1071 DJ Amsterdam.
1990-1999 : Kishō Kurokawa Architect & Associates
2012-2015 (agrandissement d'une nouvelle entrée) : Kishō Kurokawa Architect & Associates + Hans van Heeswijk Architects.
ムゼウムプライン6番地、アムステルダム
1990-1999年:黒川紀章建築都市設計事務所
2012-2015年(入口部分の増築):黒川紀章建築都市設計事務所+ハンス・ヴァン・ヘースヴァイク建築事務所
アムステルダムのヴィンセント・ヴァン・ゴッホ美術館の増築棟。設計を担ったのは日本の建築家、黒川紀章。どういった経緯で設計者が決まったのかは分かりませんがとにかく、オランダにおける国民的画家の美術館の増築を任されるところに、黒川紀章の国際的評価の高さがうかがわれます。
新館は、外装が御影石になっている部分とガラスに覆われている部分とのふたつで成り立っています。このうちガラス部分は新館にさらに増築されたもので、黒川事務所の基本設計、H・v・ヘースヴァイク建築事務所の実施設計により2015年に完成しております。
下調べせず予備知識一切なしでここを訪れたので、てっきり両部分とも同時に造られたものだと思っていました。それくらいに、石とガラスがひとつの楕円形の外観のもとに調和してます。
新館増築部分は現在ではゴッホ美術館の新しい主要出入口となっています。新しい入口の完成以前は、本館からつながる地下通路によってしか新館には入れなかった模様。なので動線が劇的に変わったことになります。
曲面ガラスがとてもうつくしい。高さおよそ10mのガラスリブと、荷重を担う鉄骨とで構造が成り立っているそうです。
本館から見た新館の屋根部分。屋根もガラス張りになっていて、しかも傾斜しています。ゴッホ美術館公式サイトの建物説明によれば「最新のガラス建設技術を駆使した」と書かれているのですが、設計施工ともに大変だったろうなあと思います。
入口部分。券を買って入館後まずは地下に降りるようになっています。
ガラスに覆われた空間であるので、とても明るい。あたかも半屋外であるかのような非常に開放的な造りです。
この地下空間はかつては水が張られた中庭になっていました。それをこのように改築したのだから、かなり思い切った増築プロジェクトであったことが分かります。ゴッホ美術館やヘースヴァイク事務所の説明によれば、黒川紀章は新館の構想時から、そこに隣接する増改築を見越して設計をしていたようです。だとするとこれも、建物の新陳代謝という広い意味での「メタボリズム」建築といえそう。
主に企画展が行われる新館展示室へは、こんな素敵階段を通っても行けます。
遠景。見晴らしの良い公園という立地上、眺望の妨げにならないよう高さを抑えたシンプルな色彩と形状になっています。奥に見える立方体状の建物がゴッホ美術館本館で、オランダの新興芸術運動「デ・ステイル」の推進者のひとり、ヘリット・トーマス・リートフェルトの設計により1973年に完成しています。
Références
- 「ヴァンゴッホ美術館新館」、黒川紀章建築都市設計事務所のサイト
- 「ヴァン・ゴッホ美術館 エントランスホール増築」、黒川紀章建築都市設計事務所のサイト
- « The Building », le site du Musée Van-Gogh.
- « Entrance Building Van Gogh Museum », le site de Hans van Heeswijk Architects.
Autres travaux de Kishō Kurokawa : 黒川紀章の他の建築
- Mairie de Sakura : 佐倉市庁舎(1971)
- Kanagawa building : かながわビル(1983)
- Japanese Nursing Association Headquarters : 日本看護協会原宿会館(2004)
Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影