645, Tearaimizu-chō, Takoyakushi-sagaru, Karasuma-dōri, Nakagyō-ku, Kyoto-shi, Kyoto-fu.
1916 : Tatsuno Kataoka Architects (Kingo TATSUNO + Yasushi KATAOKA).
Actuel café et magasin de l'alimentation.
京都府京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町645
1916年:辰野片岡設計事務所(辰野金吾+片岡安)
現、カフェ・食料品店
京都市の繁華街、烏丸通と蛸薬師通の交差点に建つ銀行建築。設計は、日本銀行本店や東京駅などを設計した日本近代建築の偉大な先導者、辰野金吾と、彼が関西方面の仕事をする際に協働することの多かった片岡安が率いた、辰野片岡設計事務所。辰野金吾は1919年に死去しているので、1916年のこの建築は晩年の作といえるでしょう。
赤いれんがと白花崗岩が織りなす、「辰野式」と称される華やかな外観はこの建物にも健在。それに加えて立体感に富んだ重厚な入口の装飾も目を惹きます。
建物側面、蛸薬師通から眺めてもやっぱり辰野式。建物の端にも、幾何学模様をあしらった装飾が施されていて手抜かりありません。
建物は実際にはれんが造りであるわけではなく、鉄筋コンクリート造。れんが造りや鉄骨れんが造りが多かった辰野片岡事務所にしては、やや珍しい造りです。
建物は最初山口銀行の京都支店として建てられ、山口銀行撤退後は北國銀行京都支店として使用され、その後さらにカフェ兼食料品小売のディーン&デルーカのお店となって現在(2025年)に至ります。
Références
- 京都市文化観光資源保護財団(編)、『近代京都の名建築』、1994年、89頁。
- 「旧北國銀行京都支店」、『建築パース.com』
- 「旧山口銀行京都支店(大正モダン建築探訪)」、『関根要太郎研究室@はこだて』〔*個人ブログ〕
Photos prises en mars 2022.
2022年3月撮影