マドンナ デッロールト教会 : Église de la Madonna dell'Orto

17 déc. 2020

Église de la Madonna dell'Orto マドンナ・デッロールト教会


Campo de la Madonna de l'Orto, 30121 Venise.
Vers 1350 : édification de l’église.
1460-1464 : construction de la façade et du cloître : gothique.
Début du XVIe siècle : construction du campanile et de la coupole : style Byzantin.
Milieu du XIXe siècle : restauration.

マドンナ・デッロールト広場、ヴェネツィア
1350年頃:教会建立
1460-1464年:教会正面と柱廊の建設:ゴシック様式
16世紀初:鐘楼とその丸屋根の建設:ビザンティン様式
19世紀半ば:修繕

ヴェネツィア北部、カンナレッジオ地区にある教会。1350年頃にフミリアトルム修道会信徒によって建てられました。最初は聖クリストフォロスに捧げられた教会でした。が、のちに、ジョヴァンニ・デ・サンティという彫刻家が作った聖母マリア(マドンナ)像がこの教会の近所の畑(イタリア語で「オルト」)で赤い光を放ったという噂が広まり、その奇蹟にあやかろうとした教会が像を引き取って、マドンナ・デッロールト教会、つまり「畑のマリア教会」という名前になったとのこと。なお、その聖母マリア像は現在も教会内部にあります。

教会正面玄関の破風の上には、イエスを担ぐ聖クリストフォロス像が鎮座しています。その下の2体の像は、聖母と大天使ガブリエル。

ゴシック様式の見事な窓の上には12使徒像が置かれています。左右6体ずつ、計12体。

建物奥にそびえる鐘楼。1500年代初頭に建てられたもので、高さ65メートル。球体に近い形の丸屋根にはビザンティン様式の影響が見受けられます。

なんとうつくしい色合いの大理石!

外観の形状からも分かる通り、教会内部は中央の身廊と、その両脇の側廊で主に構成されています。中にはティントレットやティツィアーノの絵画が設置されていたりティントレットのお墓があったりするのですが、そういったことを知らなかった私は早々に立ち去ってしまいました…。我ながら予習が足りなすぎる。

Références

Photos prises en mai 2016.
2016年5月撮影