Pontsteiger 1-389, 1014 ZP Amsterdam.
2007-2018 : Arons & Gelauff Architecten
ポントスタイガー1番地、アムステルダム
2007-2018年:アロンズ&ヘラウフ建築設計
ポントスタイガー地区の突堤の先端に建つ、すごい形の集合住宅。ポントスタイガー地区はかつては船による木材輸送の拠点だったのですが、2010年台後半頃から大規模再開発が進行中です。アイコニックな形状なので、このゴールデン・ゲートは再開発のランドマークとしての役割も担っているのでしょう。
ポントスタイガーはアムステルダム中心部に向かうフェリーの発着地点でもあるので、アムステルダムへの入口の門、というシンボルにもなっています。
真横から見ると、完全に”L”字型。オランダの現代建築はやっぱり面白い!と実感させるに足る大胆なかたちです。
6階建ての低層部分はピロティで7メートル浮かせてあります。ただでさえすごい形状なのに、それを持ち上げるとはさらにびっくり。
ピロティ空間は木目調を目立たせています。白くて細い柱とあいまって、軽やかで優しい雰囲気の空間になっています。
わたくしが訪れたときはまだ工事中だったのですが、中庭に面するこの1階部分にはバーやレストランなどが入るとのこと。
白い石材のベンチの造形も凝っています。オランダの公共空間のデザインはいつも質が非常に高いなあと感心させられます。
中庭から見上げると、すごい光景。高さ60メートルの塔2本で、橋状にかかった上層階を支持しています。建物最高部の高さは90メートルとのこと。壮大なスケール。
タワー部分ももちろん住居空間になっています。プロジェクトとしては、65~410平米の物件からなる総戸数318の規模とのこと。
48メートルのスパンを飛ばした上層階は8階建てで、66戸の高級物件とのこと。住んでみたい!素晴らしい眺めなんだろうなあ。当然のことながら、人気物件なのだとか。
遠景。「ゲート」の名が冠されている通り、ちゃんと門に見えます。運河の風景ともよくマッチしている気がします。
Références
- Guus Kemme et Gaston Beckers (eds.), Amsterdam Architecture : A Guide, Thoth, 2018 [seventh éd.], p. 264.
- « Golden Gate », le site du bureau Arons & Gelauff Architecten.
- « The Golden Gate, Amsterdam / The Gold Standard in Waterproofing », le site de Carlisle® Construction Materials.
- 「ダッチデザイン・Arons & Gelauff設計のランドマークPontsteiger」、Plus Dutch Blog
Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影