323-1, Kaizawa-machi, Takasaki-si, Gunma-ken, Japon.
2007-2010 : Ikimono Architects.
群馬県高崎市貝沢町323-1
2007-2010年:生物建築舎
群馬県高崎市の建築設計事務所、生物建築舎のアトリエ。玄関前にも建物のなかにも樹木が生え、壁には植物がつたって(わたくしが訪れたときは冬だったので枯れていましたが)、床は地面と地続きで、トップライトから自然光が降り注ぐという、〈地球〉を感じられる建築になっています。そういう環境を国道わきというある種無機質な場所で実現してしまうところがすごい。
「この建築は4枚の壁と屋根だけで出来ている」という設計者の説明の通りミニマルな造りで、地面は建物内外で連続し、かつ、開口も大きいので、内と外の境界が希薄な不思議な建物だと思いました。
4枚の壁は地面に対して微妙に斜めに(非垂直に)建てられており、建物は立体的な台形の形をしています。
一発打設で立ち上げたという、うつくしいコンクリート。施工にあたったのは建築舎四季。
近くの歩道橋から、アトリエの屋根が観察できます。屋根は厚さ8mmの強化ガラス張りだそうです。
屋外のガラスから、屋内の緑とガラス天井越しの空が見えるという素敵な眺め。
すっきりした玄関まわり。ガラスに反射した玄関前の木と、ガラス越しに見える屋内の木が錯綜して見えて、林の入口に立っているかのよう。
Références
- « Atelier Tenjinyama », le site de Ikimono Architects.
- 「天神山のアトリエ」、『新建築』、2011年3月号
Photos prises en février 2017.
2017年2月撮影