39, boulevard Exelmans, 75016, Paris.
La date de la construction est inconnue.
1888 : réaménagement : Édouard Lewicki.
1894-1895 : surélévation du deuxième étage : Hector Guimard.
1914 : réaménagement : Paul Harant.
エクセルマンス大通り39番地、パリ16区
1888年:改築(建物自体の竣工年代は不詳):エドゥアール・レヴィツキ
1894-1895年:3階部分の建て増し:エクトル・ギマール
1914年:改築:ポール・アラン
第二帝政期に活躍した彫刻家、ジャン=バティスト・カルポーのアトリエ。現存の建物はカルポーの死後、その遺族がまず1888年にエドゥアール・レヴィツキに改装させ、さらに1895年にエクトル・ギマールに増築させ、その後さらに1914年、ポール・アランに改築させて今の外観になったそうです。持ち主の死後にアトリエをなぜ3回も改築させたのかは、不明。カルポー美術館でも創設しようとしたのかしら。
左右対称なファサード。玄関入口が少し高い所に設けられているのが特徴的。3階部分の増築を行ったのはギマール。アール・ヌーヴォー以前のギマールの仕事ぶりを知ることができる貴重な実例です。
大きなガラスの開口、鉄骨の使用、鮮やかな赤れんがなどは、過去の歴史的意匠のつぎはぎを主とする折衷様式が主流であった当時の建築業界にあっては、かなり意欲的な設計であったはず。アール・ヌーヴォーの萌芽のようなものが感じとれます。
建物のそばには説明書きの看板が立てられています。上述の内容もおおむねこの看板の記述によっています。でも、1914年のポール・アランによる改築でどこがどう変わったのかは分からずじまい。
建物正面を飾る彫刻は、カルポーの作品。左写真は「少女と貝殻」で原作は1864年のもの。右写真は「釣り人と貝殻」で原作は1858年。この2つの彫刻を建物正面に設置したのはギマールなようです。
そしてファサードに自分の名前をちゃっかり刻み込むギマール。
遠景だと、寄棟屋根になっていることが観察できます。
Références
- 建物そばの案内看板
- « Atelier Carpeaux », Wikipédia.
- « L’œuvre de Guimard / L’œuvre bâti », le site du Cercle Guimard.
Autres travaux d'Hector Guimard : エクトル・ギマールの他の建築
- Villa Jassedé : ジャスデ荘(1893)
- Castel Béranger : カステル・ベランジェ(1898)
- Immeuble Trémois : トレモワ集合住宅(1910)
- Hôtel Mezzara : メザラ邸(1911)
- Ensemble immobilier Guimard : ギマールの集合住宅(1912)
- Maison du square Jasmin : ジャスマン小広場の家(1922)
Photos prises en avril 2016 et en mars 2018.
2016年4月、2018年3月撮影