ハールレンメル堤の建物 : Immeuble de Haarlemmerdijk

26 janv. 2021

Immeuble de Haarlemmerdijk ハールレンメル堤の建物


Haarlemmerdijk 43, 1013 KB Amsterdam.
1900 : François Marie Joseph Caron : Art nouveau.

ハールレンメル堤43番地、アムステルダム
1900年:フランソワ・マリ・ジョゼフ・カロン:アール・ヌーヴォー

Immeuble de Haarlemmerdijk ハールレンメル堤の建物

服屋や雑貨屋、カフェなどが立ち並ぶにぎやかな通りに位置する建物。アムステルダムでは少しめずらしい、こってりしたカラフルな装飾のアール・ヌーヴォー建築です。設計者のフランソワ・マリ・ジョゼフ・カロンは、この建物の隣の隣にある同じくアール・ヌーヴォー様式の建物も設計しています。それにしても隣接する建物の傾き、歪み具合がすごい。

カロンは器用な建築家で、こういうアール・ヌーヴォー建築以外にも折衷様式の建物も多く設計して割と売れっ子だったようです。なお、名前だけ見るとカロンは完全にフランス人のように思われますが、オランダ、アムステルダム生まれのオランダ人らしいです。

若干キッチュなテイストがオランダらしいといえばオランダらしい気がします。

扉も赤い。扉の作りがなんとなく粗く、投げやりっぽそうなところがむしろすてき。

入口近くのタイルも、ちょっとけばけばしいアール・ヌーヴォー。

入口近くには定礎もあります。「建設の第一石を設置す。アントニー・ダケ、3歳。W・C・ルーラーデ58歳。1900年9月22日。」という意味なようです。この2人はどうやら祖父と孫という関係だったようで(アムステルダム市の建築遺産紹介サイトにはそのように書かれていたのですが、当該サイトはリンク切れになってしまいました)、施主であるおじいちゃんが、起工の記念に孫の名を刻んだのでしょう。

Références

Autre travail de François Marie Joseph Caron : フランソワ・マリ・ジョゼフ・カロンの他の建築

Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影