18, Nabeyamamachi, Sakura-shi, Chiba-ken, Japon.
1910 : Misao Kuno, Seijiro Goto : éclectisme nippo-occidental.
1975 : rénovation.
1989 : changement du toit (des cuivres en remplacement des ardoises).
2010 : rénovation.
千葉県佐倉市鍋山町18
1910年:久野節、後藤政次郎:和洋折衷建築
1975年:改修
1989年:屋根改築(スレート瓦から銅板へ)
2010年:改修
千葉県佐倉市の、前身を辿ると1792年までさかのぼれる長い歴史を持つ高校の施設。佐倉藩主、堀田正倫の命を受けて久野節と後藤政次郎が設計した建物です。久野節はその後、鉄道省の初代建築課長になって大阪の南海ビルや浅草の東武ビル、三重の宇治山田駅などの設計に当たりました。
薄ピンクの板張りの壁に縦長の窓が並ぶ、とても瀟洒な外観。千鳥破風のように取り付けられた、連続する三角小屋根もすてき。
車寄せ軒下の透かし彫りが桜のモチーフになっているのは、佐倉とかけたためだろうか。そういえば外観の色合いも桜を想起させる。
きれいな弧を描く持送り。
ファサードの端部。妻まわりの装飾も見事ですが、1階通用口(?)の庇が和風なのも非常に目を引きます。まさしく和洋折衷というおもむき。
建物側面。小さな三角屋根は側面の棟にも付けられています。猫の耳っぽい。
建物裏手からは換気塔がよく見えます。
建物裏手その2。こちらは東側。
建物の土台部分はれんがで形成されていて、れんがの目地は中央部が凸になる覆輪目地という仕様になっています。
壁に貼ってあった、建物の来歴。こういう解説があると、現地で見物するときも後で見返すときも役に立つので非常にありがたいです。
Références
- 「千葉県立佐倉高等学校記念館」、『文化遺産オンライン』
- 「千葉県立佐倉高等学校記念館」、千葉県のサイト
- 「千葉県立佐倉高等学校記念館・地域交流施設」、佐倉市のサイト
Photos prises en février 2017.
2017年2月撮影