レプロン タワー : Tour de l’Éperon

27 sept. 2021

Tour de l'Éperon レプロン・タワー


17 et 18 place Maréchal-Juin, 35000, Rennes.
1975 : Louis Arretche.

ジュアン元帥広場17、18番地、レンヌ、フランス
1975年:ルイ・アレッチ

Tour de l'Éperon レプロン・タワー

ジョルジュ・マイヨルスと並んで、レンヌの都市風景を構成するいくつもの建物を設計したルイ・アレッチによる集合住宅。アレッチは集合住宅のほかにもレンヌ第1大学、第2大学キャンパスのマスタープランや、このレプロン・タワーが建つコロンビエ地区の都市計画も手掛けています。平面的で高さを抑えた土台部分(socle ソークル)とタワー部分(tour トゥール)で建物を構成する手法は1960-1970年代のフランス・モダニズム建築によく見られるのですが、それがこのレプロン・タワーにも典型的に見られます。

1975年造、地上30階建てで建物の高さは100m近くにもなります。レンヌ市では2番目に高い建物であるとのこと(2021年現在。ちなみに1番はジョルジュ・マイヨルス設計の集合住宅、レ・ゾリゾン)。

ファサードを覆い尽くす、バルコニーの反復が圧倒的。ちなみに、この集合住宅の名の元となった”l'Éperon”は乗馬用具の拍車のこと。張り出したバルコニーの形状が拍車を想起させると思って付けられたのでしょう。

建物の低層部分もかくかくぎざぎざ。

建物中央部分の造形は比較的穏健。

建物北西側、ちょっとした公園のようなところから見上げた図。

あまり日が当たらない側面にもびっしりとバルコニー。日光を少しでも多く取り入れようとするフランス人の執念のようなものを感じます。フランス人は日光浴が大好きだし、カフェでは冬場であっても意地でもテラス席に陣取ろうとするような人たちなので。このへんの感覚は日本人からするとちょっと理解しがたいところもあります。

Références

Photos prises en février 2018.
2018年2月撮影