サン ミシェル エ ギュデュル大聖堂 : Cathédrale Saints-Michel-et-Gudule

26 mars 2022

サン=ミシェル=エ=ギュデュル大聖堂


Place Sainte-Gudule, 1000 Bruxelles.
1226 (début de la construction).
XIVe siècle (construction de la nef).
XVe siècles (construction du transept).
1470-1485 (construction de la façade) : gothique (brabançon).
1839-1845 (restauration des tours et des portails).
1983-1989 (restauration).

サント=ギュデュル広場、ブリュッセル
1226年(建造開始)
14世紀(身廊建造)
15世紀(交差廊建造)
1470-1485年(教会正面部建造):ゴシック(ブラバント)様式
1839-1845年(2本の鐘楼と玄関口の修繕)
1983-1989年(修繕)

サン=ミシェル=エ=ギュデュル大聖堂

ブリュッセル中心部にそびえ立つ大聖堂。11世紀頃に建てられたロマネスク様式の教会がもともとあったところに、ブラバント公アンリII世の命令によって建てられた聖堂です。着工は1226年で完成までにおよそ300年の歳月を要した、壮大な建築です。建物の高さは110メートル超。

聖堂の名の元となっている聖ミシェルはブリュッセルの守護神で、聖女ギュデュルは、ブリュッセルとヘントの間あたりにある村、モールセルで生涯を過ごした人物。ギュデュルの聖遺物がこの聖堂に移されたことから、聖ミシェルと聖ギュデュルを並置して呼ぶようになりました。

ゴシック様式ではあるのですがバラ窓はなく、代わりに尖塔アーチの開口が設けられています。

聖堂側面。連続する尖塔アーチやフライング・バットレスが非常にうつくしかったです。

交差廊の部分のファサードも見事。大きなガラスの開口と、天を衝くような建物の垂直性はまさにゴシック。

周歩廊を外から眺める。写真右側の、屋根に丸窓が付いている建物はマース礼拝堂。こちらは17世紀後半に造られたバロック様式の建築。

教会正面の扉。細密な装飾と彫刻とで、ついつい見入ってしまう。

内部の身廊部分。両脇に立ち並んでいるのは12使徒の彫像で、これらは17世紀に造られたもの。

側廊。連続するリブ・ヴォールトがうつくしい!

ゴシック様式の教会の見どころはなんといってもステンドグラス。これらの作品の製作時期はけっこうまちまちで、16から19世紀に渡って造られたものだそうです。

内陣と後陣を取り巻く周歩廊。この周歩廊には、先に挙げたマース礼拝堂の他にも解放の聖母礼拝堂や聖体礼拝堂が付随しています。

パイプオルガンも圧巻。このパイプオルガンはドイツのオルガン職人、ゲルハルト・グランツィンクによって2000年に造られたものということで、かなり最近の作品。パイプは4,300本、音栓は63個、鍵盤は4つもあるとのこと。壁面に引っ掛けるような設置方法も目を引きます。この取り付け方はフランス語で「ツバメの巣式」(en nid d’hirondelle)と称されているようです。表現がかわいい。

Références

Photos prises en juillet 2017.
2017年7月撮影