ブルターニュ議会議事堂 : Palais du parlement de Bretagne

18 juin 2023

Parlement de Bretagne ブルターニュ議会議事堂


Place du Parlement de Bretagne, 35000, Rennes, France.
1618-1655 : Germain Gaultier et Salomon de Brosse : classicisme français (baroque français).
1726 : enlèvement du grand escalier : Jacques Gabriel.
1994 : dégradation par l’incendie lors de la manifestation.
1994-1999 : restauration.

ブルターニュ議会広場、レンヌ、フランス
1618-1655年:ジェルマン・ゴルティエ、サロモン・ド・ブロッス:フランス古典主義(フランス式バロック様式)
1726年:ファサード前大階段の撤去:ジャック・ガブリエル
1994年:デモによる火災で損壊
1994-1999年:修復

ブルターニュ地方議会の議場として、17世紀に造られた建築。大元の設計案はジェルマン・ゴルティエで、それにサロモン・ド・ブロッスが手を加えた形になっています。なお、ゴルティエはこの議事堂の施工中の事故で命を落としてしまったそうです。合掌。

左右対称の均整の取れた配置で、フランス古典主義建築の精神をよく表しています。なお、ブルターニュ議会議事堂は1994年2月のデモの際、暴徒と化したデモ隊の放った火器が原因で火災に見舞われています。その修復には5年以上を要したのだとか。

堂々たる門構え。装飾的彫刻が凝っているのは、ゴルティエが彫刻家出身の建築家だからだろうか。

左右の翼棟側面の装飾も凝っています。2対になったドーリア式の柱(ここでは付け柱)がこの建物では多用されています。柱を対にして用いる手法は、この議事堂の少しあとに建てられたルーヴル宮のラ・コロナード棟とサン=ジェルマン・ロクセロワ棟にも見られますがフランス古典主義建築の常套手法のひとつだったのかもしれません。

石材感を前面にあらわした低層部の装飾も見事。

屋根の上には金ぴかの彫像が付けられています。屋根の上の彫像は全部で4体で、それぞれ法、力、雄弁、正義を象徴しているそうです。上の写真に写っているのは、向かって左が雄弁、右が正義。

建物の側面。

こちらは建物の裏側。交互に繰り返される円形破風と三角破風がたのしい。

Références

Photos prises en février 2018.
2018年2月撮影