サン フランソワ=ド=ポール教会 : Église Saint François-de-Paule

22 nov. 2023


Rue Saint-François de Paule, 06000, Nice, France.
Vers 1730 (Début de construction).
1773 ou 1775 (achèvement de la façade) : Pietro Bonvicini (?) : Baroque.
2004 (réaménagement et restauration de la façade).

サン=フランソワ・ド・ポール街、ニース、フランス
1730年頃(建造の開始)
1773あるいは1775年(ファサード完成):ピエトロ・ボンヴィチーニ(?):バロック様式
2004年(ファサードの改装と修繕)

ニースの旧市街西側にあるバロック様式の教会。サン・フランソワ・ド・ポールとはパオラの聖フランチェスコのことで、托鉢修道会のミニム会の創設者です。この教会がその名を冠しているのはミニム会修道士たちが建てたため。その後フランス革命によってこの教会はミニム会所属ではなく小教区管轄となり、さらにその後、1930年代にドメニコ会所属となり今に至ります。

路地からの眺め。カラフルな街並みに建つバロック様式の教会を見ていると、ここがフランスではなくイタリアであるかのように錯覚します。ニースはとてもイタリア色の強い街であると感じます。

入口。扉上部には聖フランチェスコの名と、ミニム会の標語である「慈愛(カリタス)」の文字が書かれています。

2本並んだ付け柱、ジャイアント・オーダーや丸窓、凝った彫り物などバロック要素が随所に見受けられます。

付け柱の根本。

教会内部は、身廊と、その側面に取り付けられた4つの小礼拝堂から構成されています。

振り返ると、丸窓からは光が差し込みその下にはパイプオルガンが鎮座しています。

色調が全体的に灰色がかっているのは、ピエモンテ式バロック様式の特徴なのだそう。じつはファサードも同じように灰色であったのですが、2004年の改装時に色付けされてしまったそうです。そこは建造当初の意匠を尊重すべきだったのではなかろうか、という気がしなくもないです。

教会のなかにあった説明書き。この記事の記述は下記の参照リンクのほか、この説明書きにも拠っています。

Références

Photos prises en novembre 2018.
2018年11月撮影