フラン街の家 : Maison de la rue des Francs

7 mars 2025


Rue des Francs 18, Bruxelles (Etterbeek).
1908 : Benjamin de Lestré-de Fabribeckers : éclectisme (style néo-Renaissance).
1922 : modification du pignon.

フラン街18番地、ブリュッセル(エテルベック地区)
1908年:バンジャマン・ド・レストレ=ド・ファブリベッカー:折衷様式(ネオ=ルネサンス様式)
1922年:屋根部分の改築

ブリュッセル市街地東部、サンカントネール公園のすぐそばにある住宅。設計はバンジャマン・ド・レストレで、1908年造。ド・レストレは割と多産な建築家で、折衷様式やアール・ヌーヴォー様式の住宅をブリュッセルのあちこちに造っています。じつはこのお隣、円形に突出した出窓がすてきな白い家もド・レストレの作なのですが、相変わらずチェックが甘く、こちらの家は撮影してませんでした。なお、ブリュッセルのアール・ヌーヴォーを代表する人物のひとり、ポール・コーシーの家はこの家のすぐ近くにあります。コーシーの家は2025年3月現在、内観可能(有料)なのでこちらもぜひ。

瓶の口のようなおもしろい形状の屋根部分は1922年の改築によるもの。改築以前は北方ルネサンス様式に典型的な、渦状装飾を取り込んだ山型の妻屋根になっていたそうです。竣工時の姿が保たれていればより一層ルネサンス様式の要素が強まり、外観に統一感が備わっていたと想像されるので改築が少し残念。この独特な屋根の形状もかわいいことはかわいいのですが。

窓の下の欄干がファサードを飾り立てています。れんがの淡い色彩ともあいまってちょっとしたイタリア趣味を感じます。

縦に細長い家なのですが、玄関扉も非常に細長くなっています。上部にはステンドグラスが取り付けられているし、かなりこだわった特注の扉だと思われます。

Référence

  • « Rue des Francs 18, 20 », le site de la Région de Bruxelles-Capitale : Inventaire du patrimoine architectural.

Autre travail de Benjamin de Lestré : バンジャマン・ド・レストレの他の建築

Photos prises en août 2017.
2017年7月撮影