Nieuwezijds Voorburgwal 232-240, Amsterdam.
1902-1903 : Eduard Cuypers : Art nouveau
ニューウェザイツ・フォールブルフ提232-240番地、アムステルダム
1902-1903:エドゥアルト・カウペルス:アール・ヌーヴォー
アムステルダムの繁華街に建つ、新聞社の旧社屋。新聞社の名は『アルヘメーン・ハンデルスブラット』、日本語にすれば『商業総合新聞』で、その名の通り主に商業や金融のニュースを取り扱う日刊紙を発行していました。同社は1828年創業の歴史ある新聞社だったのですが1970年に新ロッテルダム通信社と合併して、いまはNRC商業新聞社となっています。合併に伴い本社も別の場所に移り、この建物は現在ふつうのオフィスビルとして稼働しているようです。とはいえ1階の上部には金文字で『アルヘメーン・ハンデルスブラット』の名がちゃんと残っています。
凹凸があり変化に富んだファサードのこの建物を設計したのは、エドゥアルト・ヘンリクス・ヘラルドゥス・フベルトゥス・カウペルス。本名が長いので通常エドゥアルト・カウペルスと呼ばれている建築家です。エドゥアルトは、叔父でありオランダの建築界の大御所でもあったピエール・カウペルスの事務所で下積みをしたあと1881年に独立して、アムステルダムを中心に教会建築や商業建築を数多く設計した建築家でした。
上層階には鶏と朝日のイメージがあしらわれています。このあたりの図案化・単純化された図像や少しいかめしい塔屋の意匠などはどちらかというとウィーンの分離派様式の影響が感じられる気がします。
石材の量塊感が見て取れる入り口回り。その上部、ファサードの大部分で使われている独特なベージュ色の石はフランスのプイユネ産の石灰岩だそうです。
Références
- « Nieuwezijds Voorburgwal 232 A, 1012 RR te Amsterdam », le site de Rijksmonumentenregister | Rijksdienst voor het cultureel erfgoed.
- « Handelsbladgebouw, Nieuwezijds Voorburgwal 234-240 », le site Amsterdam op de kaart.
Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影