アルチュール ロジエのアトリエ : Atelier d’Arthur Rogiers

10 avr. 2025

Atelier d’Arthur Rogiers アルチュール・ロジエのアトリエ


Rue Charles Quint 103, Bruxelles (Extension Est).
1898 : Paul Hamesse : Art nouveau (géométrique).
Les années 2010 : conversion en lieu d’exposition pour l’art vidéo.

シャルル・カン街103番地、ブリュッセル(東部拡張圏)
1898年:ポール・アメッス:アール・ヌーヴォー(幾何学様式)
2010年代:映像芸術の企画展会場への用途変更

ブリュッセルのアール・ヌーヴォー建築家の代表的人物のひとり、ポール・アメッスが、友人の画家・装飾芸術家のアルチュール・ロジエのために設計した制作場件住宅。

幾何学的意匠で装飾された玄関周り。石材、れんが、ガラス、鉄といった様々な素材がうまく組み合わされた立面になっています。向かって右側の縦に細長い窓は、階段室の開口。下層階には生活のための居住空間が設けられ、大きな窓から自然光がふんだんに降り注ぐ上層階にはアトリエが位置しています。下記の一番最後に挙げた参照リンクにてアトリエの様子が伺えるのですが、2層吹き抜けの開放的で明るい空間となっていてとてもすてきでした。

突出したサンルームや、その持ち送りの装飾もまた凝っていて見事。2025年4月現在、建物は映像芸術のための作品展示会場になっているようで、展示開催中はたぶん建物内に入れるみたいです。ぜひ、このサンルームに身を置いてみたい。

鋳鉄製の柵もうつくしい。

ポール・アメッス、1898年と記されたサイン。このアルチュール・ロジエのアトリエはアメッスの最初の設計作品だそうです。アメッスは当時、アール・ヌーヴォー幾何学様式の開拓者であったポール・アンカールの門下にいたので、師の影響を受けてこの建物も同様式が色濃く反映されています。

Références

Autres travaux de Paul Hamesse : ポール・アメッスの他の建築

Photos prises en août 2017.
2017年7月撮影