5, rue Saint-Julien, 54000, Nancy, France.
1904-1905 : Émile André : École de Nancy (Art nouveau).
サン＝ジュリアン街5番地、ナンシー、フランス
1904-1905年：エミール・アンドレ：ナンシー派（アール・ヌーヴォー）
ナンシーの中心街、まあまあ雑然としたところに建つ優美な建物。この建物の向かって右奥の大きな建物（ルイ・ランテルニエの設計で1902年完成）もまた見事なのですが、改装によって外観が損なわれてしまっていたので、こちらは写真に収めず。それに対してキャマルの建物は竣工当時の姿をよくとどめているように思われます。
設計者はナンシー派の建築家エミール・アンドレで、1905年に完成。彼がナンシーの麦藁帽子製造業者アンリ・キャマルのために建てた建物であるため、キャマルの建物と呼ばれています。
石材の流れるような造形や、うねる鉄柵が非常にすてき。
曲線でやわらかく包まれるかのような玄関周り。しかしながら足元にごみが散乱しているのが残念。ものすごく私見なのですが、ナンシーってうつくしい建築遺産が数多くある割に、街の美化とか景観整備とかがあまりうまく進んでいないのではないかという気がしました。これは2023年の訪問時の印象なのでこれから良くなってゆくことを祈ります。
Références
- « Immeuble Camal », le site de la Ministère de la Culture, plateforme ouverte du patrimoine.
- « Maison Camal (Nancy) », le site Archi-wiki.
Photos prises en septembre 2023.
2023年9月撮影