11, avenue Foch, 57000, Metz, France.
1906 : Joseph Runcio.
フォッシュ通り11番地、メッス、フランス
1906年:ジョセフ・ルンチオ
メッス市街地南部の大通り沿いにある建築。メッスには、近郊で採れるジョモン石を使った黄土色がかった建物が多いのですが、この建物はまっしろな外観をまとっていて目を惹きます。
白い外装に、花をあしらった上層階の装飾がよく映えています。この建物の設計者はジョセフ・ルンチオという、イタリアのメッシーナ出身でメッスに移り住んだ建築家だったので、重厚な装飾の建物が多いメッス市街地のなかにあっても、どことなく軽やかで異国情緒あふれる意匠になったのでしょうか。
ファサードはネオゴシックやラインラント式ネオ=ロマネスク、ネオ=ルネサンスなど色々な要素が入り混じった折衷様式になっているように見受けられます。歴史的に、ゲルマン精神とラテン精神とのはざまで揺れ動いた時期のこの街の、複雑な来歴を物語っているかのよう。
持ち送りに刻まれた装飾が繊細でみごと。
青い玄関扉は幾何学的で複雑な線状装飾が付けられていてユーゲント様式も感じさせます。いずれにしてもきれい。
Références
- « Immeuble 11 avenue Foch », le site Structurae.
- « 11, avenue Foch », le site PSS-archi.eu.
Photos prises en décembre 2017.
2017年12月撮影