2-12-9, Ōte-machi, Maebashi-shi, Gunma-ken, Japon.
1974 : Daiichi-Kobo Associates (HAYASHI Akio).
群馬県前橋市大手町2-12-9
1974年:第一工房(林昭男)
群馬県庁や前橋市役所など行政施設が集まる界隈にある市立図書館。前橋市制施行80周年を記念する事業の一環として1974年に建てられました。設計は、高橋靗一が代表を務める建築事務所、第一工房。同工房所属で前橋市出身の林昭男が設計実務を担いました。施工は前橋に拠点を置く建設会社、佐田建設。
地上3階地下1階の鉄筋コンクリート造、延床面積およそ4660平米、想定蔵書数30万冊といった建築概要で、閲覧室や事務室のほかにも資料展示室や講堂なども設けられています。
ガラスとれんがタイルと鉄筋コンクリートの直線的組み合わせがかっこいい入口部分。図書館は2つの入口を持っており、こちらは東口。
上の写真は南側入口。こちらは、こんもりと茂った木に守られているような格好になっています。入口が2つあるのは、通行量が同じくらいの通りからなる角地に図書館が建てられているためだそう。2か所の入口からは「みち」としての通路が走っていて、1、2階が吹き抜けになった中央の大空間につながるという動線になっています。
れんがタイルのあざやかな赤色がうつくしいです。
館内。吹き抜けの大空間がみごと。開架式の蔵書は13万冊を見込んだ設計で、1974年の開館当初としてはかなりオープンで大胆な規模であったようです。
柱頭が漏斗状に広がるおもしろい形の円柱がありました。味わい深い建築ではあるのですが、残念ながら前橋市立図書館は2028年頃完成予定の別の新しい建物に移転予定なので、第一工房のこの建築作品の先行きは2025年のいま現在不透明です。
Références
- 「前橋市立図書館/第一工房」、『建築』1974年12月号No.171、中外出版、43-58頁。
- 「【前橋元気プロジェクト・名建築物見て歩き】vol.3 前橋市立図書館」、『前橋新聞mebuku』
Photos prises en février 2017.
2017年2月撮影







