Rue Léon Cuissez 20-26, Bruxelles (Ixelles).
1930 : Jean-Baptiste Dewin : Art déco.
レオン・キュイッセ街20-26番地、ブリュッセル(イクセル地区)
1930年:ジャン=バティスト・デヴィン:アール・デコ
ブリュッセル、イクセル地区の閑静な住宅街にある医院建築。傾斜地に建つ、堂々たるアール・デコ様式の建物です。
あざやかなオレンジ色のれんがと白い石材とで、凝った幾何学的装飾が施されています。このみごとな建物を設計したのはジャン=バティスト・デヴィン。デヴィンは、建築修行時代に行った病院の習作が当時の有力な外科医A・ドゥパージュの目に止まり、彼の医院の設計を託されて完成させたことがきっかけとなり、ブリュッセル市内に多くの病院建築を造るという実績を挙げました。
ファサードに示された文字の書体や浅浮き彫りの彫刻、車寄せ屋根を支持する箇所の造形などがいかにもアール・デコで華やかな雰囲気。
付け柱の途中に節が付けられ、変則的な形のジャイアント・オーダーになっているところもまたアール・デコ的であると思います。節のところに設けられた彫刻はコウノトリであるようです。産科病院だけあって、コウノトリが赤子を運んでくるという欧州の伝承にあやかったのでしょうか。
Références
- « Ancienne maternité d’Ixelles », le site de la Région de Bruxelles-Capitale : Inventaire du patrimoine architectural.
- « Jean-Baptiste Dewin » [PDF], le site d'AAM Editions.
Autre travail de Jean-Baptiste Dewin : ジャン=バティスト・デヴィンの他の建築
Photos prises en juillet 2017.
2017年7月撮影




