Scheepstimmermanstraat, Amsterdam.
1996-1999 : MVRDV.
シェープスティンメルマン通り、アムステルダム
1996-1999:MVRDV
アムステルダム東部の、20世紀末に再開発されたやや新興の住宅地ボルネオ・アイラントに建つ家。設計は、ロッテルダムを拠点にしていまや世界中で大規模プロジェクトをいくつも手がける建築事務所、MVRDV。すぐそばに同時期に建てられた「ボルネオ18」と並んで、この住宅作品はMVRDVの初期の作品です。
間口5m、奥行き16mという小さな敷地ですが、さらにその半分にしか主屋を設けず、ガラス張りにした主屋の側面にふたつの居室ブロックを取り付けるという操作によってこの家は構成されています。せまい土地でもあえて大きな隙間を設けて「谷」のような空間を作り出し、そこから採光しつつ居住空間を変化に富んだものにする工夫がなされています。
運河側からの眺め。こちらから見ると、側面全面ガラス張りの主屋部分に、ひと回り小さなブロックがくっついている様子がよく見てとれます。参照として下記に挙げたMVRDVのサイトにて室内の様子が見られるのですが、写真の撮り方がうまいということもあるのでしょうけれど、それにしても狭さを感じさせない住居になっていて空間配置の巧みさに驚かされます。
Références
- « Borneo 12 », le site de MVRDV.
- Guus Kemme et Gaston Beckers (eds.), Amsterdam Architecture : A Guide, Thoth, 2018 [seventh éd.], p. 233.
Autres travaux de MVRDV : MVRDVの他の建築
- WoZoCo (Oklahoma) : 複合養護施設オクラホマ(1997)
- Borneo 18 : ボルネオ18(1999)
- Silodam : シロダム(2003)
- GYRE : ジャイル(2007)
- Le Monolithe : ル・モノリット(2010)
- The Couch : ザ・カウチ(2013)
- Pushed Slab building : 押し出しスラブ・ビルディング(2014)
- Salt : しお(2018)
Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影



