Zandzeggestraat 1, 1087 SL Amsterdam, Pays-Bas.
2013 : MVRDV.
ザンドゼッヘ通り1番地、アムステルダム、オランダ
2013年:MVRDV
アイブルフ(アムステルダム東郊にある地区)のテニスクラブのためのクラブハウス。設計はMVRDVで、この設計事務所らしいユニークかつ遊び心のある造りになっています。
アイブルフはいかにもオランダらしい干拓地帯にあるので、このクラブハウスも湿地の緑に囲まれています。なお、写真は朝早くに撮ったのでまだ薄暗くて靄がかかっています。
湿地に面しているのは北側で、こちら側の建物高は7mとのこと。大部分がガラス張りになっているので採光はばっちり。
訪問時はまだ空いていなかったのでガラス越しに中を撮影。建物内には更衣室や調理スペース、倉庫などが入っています。クラブの色々な催しも行える仕様になっているのだそう。
南側はテニスコートに面しています。建物屋根面を大きく波打たせて、そこを階段かつ観戦・応援席にしてしまおうという大胆な発想に脱帽。
階段部分の細部。
階段はまあまあ急。
観戦席からコートを望む。建物は幅およそ36mとのこと。テニスコートよりもひと回り大きい幅となっています。
一番高いところから敷地を見下ろす。アイブルフテニスクラブは、テニスコートを10面所有していてクラブの会員数は1000人を超えるそうです。すごい大所帯!
この特徴的な赤い色はもちろん、テニスのクレーコートの色を模したもの。素材は、ポリマーをスプレー塗装したエチレンプロピレンゴム(こういう表現で正しいのだろうか)となっております。建物自体は、コンクリート造。
排水システムも屋根に組み込まれています。
建物内に暖炉があったのですが、その煙突が階段のところで何食わぬ顔でひょっこり飛び出しています。たのしい建築だったので色々眺めてつい長居してしまいました。
遠景。観戦席のてっぺんに上ったときは高さをかなり感じたのですが、遠くから眺めたら意外と低い建物に見え、周囲の水辺の風景にも溶け込んでいます。
Références
- « The Couch », le site de MVRDV.
- Amy Frearson, « MVRDV completes Amsterdam tennis clubhouse with seating bowl on the roof », le site dezeen.
Autres travaux de MVRDV : MVRDVの他の建築
- Borneo 18 : ボルネオ18(1999)
- Silodam : シロダム(2003)
- GYRE : ジャイル(2007)
- Pushed Slab building : プッシュト・スラブ・ビルディング(2014)
- Salt : しお(2018)
Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影