Rue Ernest Gossart 34, Bruxelles (Uccle).
1936 : Louis Tenaerts : modernisme (+ Art déco).
エルネスト・ゴッサール街34番地、ブリュッセル(ユックル地区)
1936年:ルイ・テナールツ:モダニズム(+アール・デコ)
モダニズム様式にアール・デコ風の要素を加えた独特の住宅建築を多く手がけたルイ・テナールツの作品。わたくしがいつも参照している『ブリュッセル首都圏地域、建築遺産データベース』というサイトでは、この家は「画家 R・ラバール」の家と記載されてました。このR・ラバールという画家は誰なのだろうと思って調べてみるとラウル・ラバール(1902–1987)というベルギー人で、北ヨーロッパっぽい静謐で美しくくすんだ絵を描く画家でした。
真っ白な外観の住宅を造ることが多いテナールツですが、この家では赤れんがを採用しています。そして向かって右側の窓回りには黒いタイルを配するなど非常に凝っています。
円筒形部分の造形がたのしい。多分階段が入っているのだと思います。
薄くて少し見づらいけれど、ルイ・テナールツのサイン。その下の”C.I.B. arch.”というのは、テナールツが関わっていたブリュッセル不動産会社”Compagnie Immobilière de Belgique”の略。のちにテナールツは不動産業務と建築家業務との兼ね合いがうまくゆかなくなって、建築稼業をやめてしまったそうです。
Références
- « Maison du peintre R. Labarre », le site de la Région de Bruxelles-Capitale : Inventaire du patrimoine architectural.
- « Arrête du gouvernement de Bruxelles-Capitale ouvrant la procédure d’inscription sur la liste de sauvegarde », 1998, le document de l’enregistrement de patrimoine [fichier PDF].
Autres travaux de Louis Tenaerts : ルイ・テナールツの他の建築
- Maison Marit : マリの家(1933)
- Maison de l'avenue Coghen : コッヘン通りの家(1934)
- Maison de l'avenue Coghen : コッヘン通りの家(1935)
- Maison de l'avenue Coghen : コッヘン通りの家(1936)
Photos prises en juillet 2017.
2017年7月撮影