4-27-1, Meieki, Nakamura-ku, Nagoya-shi, Aichi-ken, Japon.
2008 : Nikken sekkei.
愛知県名古屋市中村区名駅4-27-1
2008年:日建設計
各鉄道会社名古屋駅すぐそばに建つ、私立学校の建物。日本離れした意欲的な形状が目を惹くビルです。
ただ無闇に前衛的であろうとするでもなく、美的な均整や構造的美への配慮をうかがわせる、たぐい稀な現代建築であると思いました。設計は日建設計、施工は大林組。なお、上の写真の建物下部のラッパ状の構造物は換気塔で、ドイツの造形作家フロリアン・クラールの作品。
躯体は主に鉄骨造で、建物の軸をなす中心部分を先にある程度作ってから、それを覆う、弧を描いた外装部を周囲に取り付けてゆくといった手法で建設を進めていったそうです。
とてつもない施工精度を要求されたであろうことは想像にかたくないです。その建設手順のほんの一端を、下記の大林組のサイトから伺い知ることができます。よく造ったなあ、と感心しきり。
建物の入口部分のひとつ。
小売店も入っています。入口手前の黒い謎めいた物体は、台風一過でめくれ上がってしまっていたドアマット。直してあげればよかった。
ガラスと、トラス部分のあしもと。あしもとまでもうつくしい。
こういった、ダンパーがむき出しで配されているところもかっこいい。
地下階の動線もダイナミックですてき。
遠景。名古屋駅前の都市景観を演出する、傑出した存在感のビルです。なお、建物最上部の円盤状の部位は制振装置で、250トンもの重量があるそう。びっくり。
Références
- 「日建設計115年の生命誌/9.4 骨格のデザインは伸びやかに—モード学園スパイラルタワーズとホキ美術館—」、日建設計のサイト
- 「工事実績/モード学園スパイラルタワーズ」、大林組のサイト
- 「フロリアン・クラール/ムーブメントNo.7 -ノトス-」、TOSHIO SHIMIZU ART OFFICEのサイト
Autre travail de Nikken Sekkei : 日建設計の他の建築
Photos prises en octobre 2017.
2017年10月撮影