2002番橋 : Pont 2002

12 oct. 2025


IJburglaan, 1026 Amsterdam.
2002 : Nicholas Grimshaw & Partners.

アイブルフ通り、アムステルダム
2002年:ニコラス・グリムショウ&パートナーズ

アムステルダム近郊の新興住宅地、アイブルフのステイヘルアイラントとハーフェンアイラントとを結ぶ橋。ロンドンを拠点とする設計・エンジニアリング事務所ニコラス・グリムショウ&パートナーズによる設計で、2002年に完成しました。ちなみにその奥に見える丸い大時計が印象的な白い建物は、オーストリアの設計事務所、バウムシュラーガー・エベルレによる設計で2010年に完成した集合住宅で、いまは用途変更されて4つ星ホテルになっています。

ニコラス・グリムショウ事務所はこの橋にほど近い、アイブルフの玄関口となる印象的な橋、エネウス・ヘールマ橋の設計も手掛けているのですが、それと同様、トラムの線路、自動車道、歩道、自転車道を供する主要幹線道路となっております。

橋の照明のデザインは先に挙げたエネウス・ヘールマ橋と同じものになっています。

橋の名前の「2002」という数字は完成年を指しているのかと思いきや、ただの登録番号であるようです。驚くべきことにアムステルダムにかかる橋にはすべて通し番号が割り振られているようで、その仕組みにのっとって2002番目に登録された橋ということらしいです。たとえばローラン・ネイが設計したフリュフトハーフェン歩道橋は、通し番号システムでいえば「1927番橋」となるようです。2000本以上かかっている橋のすべてに律儀に番号を振っているあたり、オランダ人は数え上げることに対して異様に几帳面な気質を持っているのでしょうか。アムステルダム王宮の杭を13,659本といちいち記録する几帳面さと通じるものがあって、なんだかほほえましいです。

橋とわたくし。エネウス・ヘールマ橋と比べると小規模とはいえ、橋の土台部分をヒトと比べるとやはり巨大な構造物であると分かります。

白い鋼によるトラスがうつくしい。

Références

  • Architecture Guide : IJburg, ARCAM, 2013, p. 35.
  • « Brug Nr. 2002 », le site Structurae.
  • « Brug 2002 », Wikipedia.

Autre travail de Nicholas Grimshaw & Partners : ニコラス・グリムショウ&パートナーズによる他の橋梁

Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影