サン カルロ アッレ クワトロ フォンターネ教会 : Église Saint-Charles-aux-Quatre-Fontaines

8 janv. 2020

Église Saint-Charles-aux-Quatre-Fontaines サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会


Via del Quirinale, 23, 00187 Roma.
1638-1667 : Francesco Borromini : Baroque.
1670- (continuation des travaux) : Bernardo Borromini.

クイリナーレ街23番地、ローマ
1638-1667年:フランチェスコ・ボッロミーニ:バロック様式
1670年-(建設の継続):ベルナルド・ボッロミーニ

Église Saint-Charles-aux-Quatre-Fontaines サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ教会

バロックの巨匠、フランチェスコ・ボッロミーニの代表作。ボッロミーニが30代の終わりから亡くなるまで継続した仕事なので、畢生の大作と呼べるでしょう。晩年は施主である神父たちから、ボッロミーニ自身の墓所の位置をこの教会内で自由に決めてよいと申し渡されていたそうです。けれども彼はむしろ、叔父で同じく大建築家であったカルロ・マデルノが眠るサン・ジョヴァンニ・バッティスタ・デイ・フィオレンティーニ教会に葬られることを望んでおり、最終的にはその意向の通りになりました。それにしても、自分が葬られることになるかもしれない場所を設計するというのはどんな気分なんだろう。

この教会のすぐそばに、ボッロミーニとライバル関係にあった(というか敵対関係にあった)ジアン・ロレンツォ・ベルニーニによる、サンタンドレア・アル・クイリナーレ教会が建っています。ボッロミーニとベルニーニが同時代に至近距離で腕を競い合っていたのだから、ローマはすごい街だと思います。

超絶技巧的な、波打つファサード。

この教会がなぜ「4つの噴水」という名を冠しているかというと、建物が面する四つ辻のそれぞれの角に、泉を模した彫刻作品が刻まれているから。この教会に組み込まれた作品は、ローマを流れるテヴェレ川を擬人化したもの。ローマをはぐくむ川、ということで、ローマの伝説上の建国者ロムルスとレムス兄弟を養ったとされる狼さんも、すみっこにいます。

どの部分を見ても素晴らしい装飾。実際はものすごく小さな教会なのですが、ものすごく密度の濃い建築です。

教会の内部は複雑な幾何学的思考(嗜好?)に基づいたこれもまた超絶技巧的な造りになっているそうですが、わたくしが訪れた時間は開いておらず入れませんでした。何だかイタリアで廻った教会はそういうケースが多かった気がします。開いている時間を見計らって待機しながら、もっとゆっくり建築めぐりすればよかったな・・・。

Références

Autre travail de Francesco Borromini : フランチェスコ・ボッロミーニの他の建築

Photos prises en mai 2016.
2016年5月撮影

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