シェープスティンメルマン通りの家 : Maison de Scheepstimmermanstraat

18 nov. 2025


Scheepstimmermanstraat, Amsterdam.
1999 : FARO Architecten.

シェープスティンメルマン通り、アムステルダム
1999年:ファロ建築事務所

アムステルダム東部の、20世紀末に再開発されたボルネオ埠頭にある住宅。設計は、リッセルブルクとアルンヘムに拠点を構えるファロ建築事務所。1999年造。鉄格子と、やはり格子状になったコンクリートの透かし壁がとても印象的な住宅でした。これを見てお菓子の、網状になったサッポロポテトを想起してしまったのはわたくしだけでしょうか。なお、この同じ通りにはMVRDVの初期作の住宅(「ボルネオ12」と「ボルネオ18」)やヘルマン・ヘルツベルハーの住宅作品もあるので建築好きには必見です。

入口部分。コンクリート壁の隅に、設計者名と竣工年が刻まれています。アムステルダムの新興住宅を色々見て、大体の家が日本の感覚からするとかなり明け透けになっていて、そうでない場合は割と閉じた外観になっている、という二極化が激しいような印象を持ったのですが、この住宅はその中間で程よく建物の内外が区切られているように思われました。

住宅の南側は運河に面していてじつに気持ちよさそう。

下記に挙げた参照文献によれば、住宅内を上から下へと貫く形で階段が設けられているそうで、どんな内部配置になっているのかとても気になります。設計者のファロ事務所の実績にはなぜかこの住宅は掲載されていないので、中の様子がわからないのが残念です。

Référence

  • Guus Kemme et Gaston Beckers (eds.), Amsterdam Architecture : A Guide, Thoth, 2018 [seventh éd.], p. 231.

Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影