Raadhuisstraat 21-55, Keizersgracht 197-201 et Herengracht 194, Amsterdam.
1896-1899 : Adolf Leonard van Gendt : éclectisme (style néo-Renaissance + art nouveau (Jugendstil)).
ラートハウス通り21-55番地、カイゼルス運河通り197-201番地、ヘレン運河通り194番地、アムステルダム
1896-1899年:アドルフ・レオナルト・ヴァン・ヘント:折衷様式(ネオ=ルネサンス様式+アール・ヌーヴォー(ユーゲントシュティール))
アーケード付きの商店が軒を連ねる建物。前面道路のカーブに合わせて建物の長いファサードも湾曲しています。なかなか圧巻の光景です。
19世紀末、アムステルダムの中心市街が拡大してゆくにつれ運河の埋め立てや道路の新設が行われるようになりました。この建物が面するラートハウス通りもそうした流れのなかで1896年に開通した道です。そこに生命保険会社のデ・ユトレヒトが、建築家のアドルフ・レオナルト・ヴァン・ヘントに新しい商業建築の建造を依頼してこの建物ができました。本記事冒頭の写真をよく見ると、「ユトレヒト」の文字が掲げられているのが確認できます。
西端からの眺め。こちら側には塔屋が建てられていてより一層派手な見た目。デ・ユトレヒトは1906年、同じくアムステルダムの中心部に非常に凝った意匠の社屋を建ててもいるので、何だか会社としての勢いを感じます。ちなみに同社は現在オランダ保険会社の最大手、ASRグループに統合されています。
塔屋を見上げる。設計者のA・R・ヴァン・ヘントはアムステルダム音楽ホールや中央駅を手がけた大御所。いま挙げたふたつの建築では歴史主義の様式を採用しているのですがこの建物ではアール・ヌーヴォー(ユーゲントシュティール)の要素も見受けられます。建設当時はこの様式が流行していたのと、商業建築なのである程度装飾の自由が効かせられたということが背景としてあったのだろうと思います。
上の左の写真は、カイゼルス運河通りからの眺め。遊び心あるれんがの配色や、有機的な形状の石材彫刻などの意匠がユニーク。
堂々たる佇まいの建物中心部。こちらは左右対称の配置であったり、半円アーチが連続する欄干付きの回廊風の部分があったり、妻屋根になっていたりでどちらかというとネオ=ルネサンスの色合いが濃いです。
アーケード入口の上部には唐突にワニがいたりしてびっくり。
アーケードの区画は17に分かれていて、竣工当時はその各々に商店が入り、上層階は住居になっていたそうです。アーケードの上はテラスになっており、住環境としても良好そう。
繊細な鉄細工も非常に凝っています。なお、この建物の建設にはA・R・ヴァン・ヘントのふたりの息子も参与したそうなのですがそのうちのひとり、アドルフ・ダニエル・ニコラース・ヴァン・ヘントは後年、アムステルダム市内の「デ・バゼル」(1926年)やブンヘ社の社屋(1934年)の設計を手がけることにもなります。
Références
- Guus Kemme et Gaston Beckers (eds.), Amsterdam Architecture : A Guide, Thoth, 2018 [seventh éd.], p. 127.
- « Winkelgalerij », le site de Gemeente Amsterdam.
- « Raadhuisstraat 23-55 », le site Amsterdam op de kaart.
- « Raadhuisstraat 21, 1016 DB te Amsterdam », le site Rijksmonumentenregister | Rijksdienst voor het cultureel erfgoed.
- « Raadhuisstraat 21-55 », le site Amsterdam Monumentenstad.
Autre travail d'Adolf Leonard van Gendt : アドルフ・レオナルト・ヴァン・ヘントの他の建築
Photos prises en août 2018.
2018年8月撮影