Square Ambiorix 11, Bruxelles (Extension Est).
1900-1903 : Gustave Strauven : Art nouveau.
2008-2011 : restauration de la façade.
2015-2019 : restauration de l'intérieur.
アンビオリクス広場11番地ブリュッセル(東部拡張圏)
1900-1903年:ギュスターヴ・ストローヴァン:アール・ヌーヴォー
2008-2011:外装の修復
2015-2019:建物内部の修復
アール・ヌーヴォーの名建築目白押しのブリュッセル東部、アンビオリクス広場付近に建つ邸宅。ギュスターヴ・ストローヴァンが、画家であり装飾家であり園芸師でもあったジョルジュ・レオナール・ド・サン・シールのために設計した住宅です。ストローヴァンの代名詞ともいえる繊細で入り組んだ装飾がファサードを覆い尽くしていて、圧巻のひとこと。
間口がおおよそ4mほどしかない幅の非常に狭い住宅になっています。ブリュッセルでは、玄関からそのまま階段室が上に伸びてゆき、居住する部屋はその脇に置かれるという配置が一般的なのですが、間口の狭いこの家ではそのようにはできないので、階段室は建物内の真ん中に設けられています。とはいえそのおかげで階段室が採光もかねた光井戸として機能し、すてきな室内空間になっているみたいです。
繁茂する植物のようなこの目立ちまくっている入口鉄柵を構想したのは、施主であるサン・シール。造設の際、行政からの建設許可が下りる前に施工を開始し、当然あとで指導が入ったのですがサン・シールは、美的観点に基づく構想を実現させたこの造作は界隈の美観向上に寄与しているのだから作り替える必要などない、といったような強弁で押し切ったのだとか。つ、つよい。
美的感性が炸裂しているこの玄関階段の設計にも、サン・シールが関与しているそうです。
足元からてっぺんまで、抜かりなく装飾された家です。なお、この白色のれんがはポーランドのシレジア産のもの。
Références
- « Maison de Saint Cyr », le site de la Région de Bruxelles-Capitale : Inventaire du patrimoine architectural.
- « Maison de Saint Cyr », le site Gustave Strauven.Brussels.
Autres travaux de Gustave Strauven : ギュスターヴ・ストローヴァンの他の建築
- Maisons de la rue Saint-Quentin : サン=カンタン街の家(1899)
- Maison Van Dijck : ヴァン・ダイクの家(1900)
- Maison Kwachet : クワシェの家(1901)
- Maison de Gustave Strauven : ギュスターヴ・ストローヴァンの家(1902)
- Maison De Beck : ド・ベックの家(1902)
- Maison de la rue de l'Abdication : ラブディカシオン街の家(1902)
- Maison du boulevard Lambermont : ランベルモン大通りの家(1910)
Photos prises en juillet 2017.
2017年7月撮影