エドゥアール フランキネの家 : Maison Édouard Frankinet

29 nov. 2022

Maison Frankinet フランキネの家


Avenue des Rogations 21, Bruxelles (Woluwe-Saint-Lambert).
1903 : Édouard Frankinet : Art nouveau.

ロガシオン通り21番地、ブリュッセル(ウォリュウェ=サン=ランベール地区)
1903年:エドゥアール・フランキネ:アール・ヌーヴォー

本記事のタイトルは「フランキネの家」ですが、その隣にある2軒(上の写真左奥の家)の建物もフランキネによる設計なのでこれらも本記事で紹介いたします。

フランキネが手がけた家3軒が並んだ様子。いちばん背の高い、上層階が赤れんがになった家がフランキネの自邸です。ポール・コーシーによる彩色壁画のある軒下、木製の出窓、2階と3階部分で縦に連続した出窓など、非常に凝ったファサードになっています。なお、コーシーはフランキネの学生時代からの友人でした。

褐色の色彩のなかで緑色の部材がよいアクセントになっていて、通りの中でも明らかに目を引く外観でした。「まあきれい。」と、通りを歩いていて印象に残ったことを今でもよく覚えています。

羽を広げた孔雀が図案化された扉。扉上部の要石のところにある、神話風(?)な男性の顔の彫刻はアール・ヌーヴォーのイディオムからは少し外れる気がします。

こちらはロガシオン通り19番地の家。およそ1905年頃に建てられたものなようです。2階出窓下の魚鱗葺きがかわいい。

さらに隣の、17番地の家。19番地の家と同じく1905年頃に建てられたものなようです。アール・ヌーヴォー幾何学様式の落ち着いた外観になっています。

Références

Photos prises en juillet 2017.
2017年7月撮影