オヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏庁舎 : Hôtel de Région Auvergne-Rhône-Alpes

3 mars 2024

Hôtel de Région Auvergne-Rhône-Alpes オヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏庁舎


101 cours Charlemagne, 69002 Lyon.
2006-2011 : Atelier Christian de Portzamparc.

シャルルマーニュ並木大通り101番地、リヨン2区
2006-2011年:アトリエ・クリスチャン・ド・ポルザンパルク

リヨンの一大再開発地帯、コンフリュアンス地区にある行政施設。オヴェルニュ地方、ローヌ地方、アルプ地方から構成される地域圏の庁舎で、リヨンが同地域圏の首都であるためこの場所に造られました。

およそ1500人もの職員が勤務する建物であるだけに非常に巨大。全長約128m、横幅75m、建物高さ34mという規模の建物になっています。

とても大きな建物なのですが、大きなガラスの開口が設けられていたり平行四辺形の窓が規則正しく並んでいたり、出窓が所々つけられていたりして変化に富んでいます。このあたりは、唯一無二な建築的造形を数多く創り出した設計者ポルザンパルクの手腕が光ります。

建物の南東側に回ると建物がダイナミックに削れていることにびっくりします。これは中庭と建物内部に光をよりよく届くようにするための処理だそうですが、それにしても大胆な形状。

そのようなわけで建物内部は非常に明るく開放的で、吹き抜けの大空間があったり緑地帯があったり広場が設けられていたりで、とてもすばらしい空間になっているようです。ぜひ中に入って写真を撮りたいところだったのですが、フランスの行政機関は安全保安体制が厳しく撮影不可なところがほとんどであるため尻込みして入館しませんでした(要予約で館内ツアーなどは行われているようです)。内観はリンクに挙げたポルザンパルク事務所のサイトをご覧ください。

庁舎とその前の広大な広場という、欧米ではよく見る風景。

西側の、コンフリュアンス複合商業施設からの眺め。斜めの窓が斜めに並んで、動的で独特の風景を作り出しています。

唐突に設けられている出窓。

細部いろいろ。そしてわたくしの影。

最後に、コンフリュアンス博物館からの遠景。背後の丘の上にそびえる教会はリヨンの象徴、ノートル=ダム・ド・フルヴィエール聖堂。

Références

Autres travaux de Christian de Portzamparc : クリスチャン・ド・ポルザンパルクの他の建築

Photos prises en septembre 2018.
2018年9月撮影